アメリカでは昨年、構造的な人種差別問題がまだまだ根強いことが露呈する事件がありました。
キレイごとでは済まされない、多民族国家ならではの難しい現状です。
多様性は私たちがこの国にしばらく住んでみようと決めた理由でもあるので、残念な気持ちにもなりました。
ただ、そう悲観的なことばかりではありません。一方で子供たちには、幼稚園の頃から多様性を認め合うことの重要性を教えられます。
1月18日は、マーティン・ルーサー・キング牧師の日でした。公立のKindergarten(幼稚園)と2nd Grade(小学2年生)にそれぞれ通っている息子たちも、その週には、肌や髪、目の色やその他の見た目、考え方、文化などの違いを互いに尊重し合うことの大切さについてクラスで学びました。
例えば下の子(5歳)のクラスでは、We Are All Differentというタイトルの小冊子が渡されて、人はそれぞれ見た目や着る服、ものの考え方が違っていて、みんな素敵な個性を持っているというわかり易い文章を先生と一緒に読みます。さらに虹や人などのぬり絵をしながら、色彩アートを通して個性について意識する機会が与えられます。
根深い問題であるからこそ、背を向けず、向き合い続ける…これは、とても大切なことではないかと思います。